アネモネ・フルゲンス

アネモネ・フルゲンスの花
写真 アネモネ・フルゲンス
撮影時期 2019.4.18
栽培状況 庭植え

科名・属名

キンポウゲ科
イチリンソウ属

園芸分類

秋植え球根

別名

(特にありません)

原産地

(種間交雑種)

用途

庭植え、鉢植え

花期

4月

【アネモネ・フルゲンスについて】

アネモネ・フルゲンスは、原種系のアネモネで、地中海地域原産のアネモネ・ホルテンシス(Anemone hortensis)とパボニア(A. pavonina)の種間交雑種と言われています。

フルゲンスというのは、「輝いた」、「光沢のある」という意味ですが、一般に栽培されるコロナリア種とは趣の違った印象を受けます。

【栽培メモ】

花壇に植えて、コロナリアと同じように育ててみましたが、庭植え、鉢植えともまずまずよく咲いてくれました。肝心なのは、少し湿ったバーミキュライトの上に球根を並べ、徐々に水を吸わせ球根が膨らんでから植え付けることです。これは、コロナリア種と同様です。

また、栽培を急ぐ必要はなく、気温が十分に下がった11月中旬になって栽培を始めたところ、芽出しは遅くなりましたが、春になるとよく咲いてくれました。

【アネモネ・フルゲンスの概要】

アネモネの花

草丈

15pほどになります。

花径4pほどの一重の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 (夏は休眠)

耐寒性は強いですが高温多湿を嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Anemone x fulgens

学名の説明

Anemone・・・・・ギリシャ語の anemos(風)が語源です。

fulgens・・・・・「輝いた」、「光沢のある」

【主な種類と品種】

一般によく栽培されているアネモネ・コロナリアは、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 球根の上下を間違わないようにします。

※ 植え付け前に、日陰の涼しいところでゆっくりと吸水させてから植え付けるようにします。

植え付け

植えつけは、涼しくなった11月上旬〜下旬ごろが適期です。芽出しが少々遅くなっても開花にはそれほど影響しません。

球根は、平らになっている方が上で、とがった方が下になりますので、上下を間違わないようにします。上下の見極めがつかないときは、横にして植えても差し支えありません。

球根を直接植え付けると、その後の雨などによって急激に吸水して腐りやすくなります。そこで、植え付け前に、湿らせた砂やバーミキュライトのうえに置いて、日陰の涼しいところでゆっくりと吸水させ、球根が膨らんでから植え付けるようにします。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。1週間ほどたったら、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

アネモネの花

鉢植えの用土

市販の球根用培養土もしくは赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを6:3:1程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

花壇に植える場合は3〜4pに、鉢やプランターに植える場合は1〜2cmほどにします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。日当たりが悪いと花がよく咲きません。

株間

植え付けの間隔は、庭植えの場合、15p程度が適当です。

鉢植えの場合は、7号鉢に3〜4球が目安です。

日常の管理

鉢やプランターの場合は、過湿にすると球根が腐りやすくなりますので、鉢土の表面が乾いたら水やりをします。

花がらをこまめに取り除き、株の負担を減らし、見栄えをよくします。

冬の管理

耐寒性が強く、霜除けをしなくても、寒さで傷んだりすることはありません。

休眠期の管理

5月ごろには葉が枯れてきて休眠期に入ります。葉が枯れ始めたら、球根を掘り上げます。遅くなると、梅雨時期になり球根が腐りやすくなりますので注意します。鉢やプランターに植えている場合は、雨のかからないところで、そのまま乾燥させて秋の植えつけまで保管してもかまいません。

掘り上げた球根は、水洗いして日陰で乾燥させます。球根が乾いたら、ネットの袋などに入れて、植えつけ時まで保管しておきます。

保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。

肥料

花壇に植える場合は、植え込み時に化成肥料を1u当たり50gほど入れて庭土とよく混ぜておきます。

鉢やプランターの場合は、植えつけ時に緩効性肥料を与え、暖かくなったら液肥を月2〜3回与えます。

病気・害虫

特に気になるようなものはありません。

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