アイビーゼラニウム

アイビーゼラニウムの花
写真 ‘シュガーベビー'
撮影時期 2016.3.22
栽培状況 小型のプランターで栽培

科名・属名

フウロソウ科
テンジクアオイ属

園芸分類

半耐寒性多年草

別名

ツタバゼラニウム

原産地

南アフリカ

用途

鉢植え

花期

4〜10月

【アイビーゼラニウムについて】

アイビーゼラニウムは、フウロソウ科テンジクアオイ属の多年草で、南アフリカ共和国のケープ地方に自生する Pelargonium peltatum を基にして品種改良されたものです。

その名のとおりつる性のゼラニウムで、ゼラニウムと比較すると葉が堅く光沢があります。つる性を生かして吊り鉢などによく利用されています。

【栽培メモ】

小さなプランターに植えていますが、夏になると元気がなくなってきますが、なんとか夏を越しています。

過湿と夏の高温多湿に少し弱いので、ゼラニウムと比較すると、やや栽培しにくいようにも思います。もっとも、過湿にならないように注意すれば、栽培はそれほど難しいことはありません。

【アイビーゼラニウムの概要】

アイビーゼラニウムの花

草丈

つる性ですが、栽培する上では茎の長さを30p前後で摘芯をして育てると管理が楽です。

花径は4pほどで、最近は八重咲き品種が増えてきました。

花色は、白、ピンク、赤、赤紫の他複色花もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 比較的強い

半耐寒性で、高温多湿が苦手です。

ただし、暑さ自体には比較的強く、多湿にしなければ夏を越すことができます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Pelargonium peltatum

学名の説明

Pelargonium・・・・・ギリシャ語の pelargos(コウノトリ)が語源です。タネの形がコウノトリのくちばしに似ているからと言われています。

peltatum・・・・・「小さな盾の形の」

【主な種類と品種】

最近は花色も多くなり、八重咲き品種を中心にたくさん出回っています。

‘シュガーベビー'

ピンクの花で、園芸店でよく見かける定番の花です。

‘ルーレット'

赤と白の複色花で華やかな色彩の花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ できるだけ雨の当たらないところで育てます。

植え付け

通常、春に園芸店やホームセンターなどで開花株が販売されていますので、これを買って育てます。過湿に弱く、庭植では根腐れしやすいので、鉢植えで育てます。

購入した株が小さい鉢に植わっていて根詰まり気味のときは、早めに一回り大きい鉢あるいはプランターに植え付けます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土に軽石砂又はパーライトを1〜2割足した用土、若しくは赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを5:3:2程度に混ぜた用土などが一例です。

アイビーゼラニウムの花

置き場所

夏以外は、日当たりのよいところで管理します。

また、過湿に弱いので、年間を通してできるだけ雨の当たらないところに置きます。

植え替え

4月下旬又は10月上旬ごろに、切り戻しをして植え替えます。

日常の管理

基本的には、ゼラニウムと同じですが、つる性なので、吊り鉢にするか、スタンドに鉢を載せて楽しんだりします。

育てていく上で大事なことは、過湿にならないように注意することです。特に、梅雨どきや長雨が予想されるときは、雨のかからない場所でやや乾燥気味に育てることがコツです。

夏の管理

夏は強光線を避け、雨の当たらない半日陰の涼しいところで管理します。

冬の管理

耐寒性があるとまでは言えませんが、関東以西の温暖地では、霜の当たらない軒下で冬を越すことができます。ただし、特に寒さの厳しい日は、室内に取り込んだ方が安全です。

寒さの厳しい地域は、室内に取り込みます。

乾燥気味にして水やりは少なくしますが、鉢土が十分に乾いたら晴れた日の午前中に軽く水やりをします。

ふやし方

繁殖は、挿し芽が可能です。バーミキュライトなどに挿せば比較的容易に発根します。

肥料

植え付け、植え替え時に緩効性の肥料を与えます。後は、春と秋に月に1回、緩効性の固型肥料を置肥します。10日に1回程度液肥を与えてもかまいません。

病気・害虫

高温多湿の時期に灰色カビ病が発生することがあります。また、この時期に多湿にすると、株が腐ってしまうことがあります。

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