アラビス

アラビスの花
写真 'ロッティディープローズ'
撮影時期 2017.3.29
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名・属名

アブラナ科
ヤマハタザオ属

園芸分類

秋まき一年草
(宿根草)

別名

(特にありません)

原産地

南ヨーロッパ〜イラン

用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【アラビスについて】

アラビスというのはアブラナ科ヤマハタザオ属のことで、日本にもヤマハタザオ(Arabis hirsuta)やハマハタザオ(A. stelleri)などが自生しています。

園芸として栽培されるのは南ヨーロッパからイランにかけての乾燥地が原産のコーカシカ(A. caucasica)です。高温多湿に弱く温暖地では夏を乗り切ることができませんので一年草扱いになります。

あまり見かけることの少ない花ですが、花の印象は同じアブラナ科のオーブリエチアによく似ています。日当たりがよく、水はけのよい用土で育てることが肝要です。

【栽培メモ】

タキイさんから 'ロッティディープローズ' という品種のタネが販売されていましたので播いてみましたが、発芽もよく順調に育って、写真のようによく咲きました。なお、花壇に植えて、1月中旬から2月中は、不織布を掛けています。

【アラビスの概要】

アラビスの花

草丈

15〜20pほどです。

花径2〜3pほどの花が咲きます。自生種では白花ですが、赤紫の花が咲く品種がよく栽培されます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性は強いですが、耐暑性は弱いです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合 :やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Arabis caucasica

学名の説明

Arabis・・・・・アラビアに由来しています。

caucasica・・・・・「コーカサスの」

【主な種類と品種】

'ロッティディープローズ'という品種のタネが販売されています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢やプランターで育てる場合は、過湿にならないようにします。

タネまき

タネの販売は少ないですが、タネを播いて育てることができます。時期は、9月下旬〜10月中旬が適期で、清潔な用土を入れた育苗箱に播きます。覆土は必要ありません。

発芽後、本葉が2〜3枚のころにポリポットに植え替えて苗を育てます。

植え付け

本葉が5〜6枚になってポットの底に根が回ったら花壇やプランターに定植します。酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。

苗から育てる場合は、春先に園芸店やホームセンターに花の咲き始めた株が出回りますので、これを買い求めてプランターなどに植え付けます。

アラビスの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土若しくはバーク堆肥を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20pほどとします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

自生地が乾燥地だけに過湿を嫌います。鉢やプランターで育てる場合は、水やりは控えめにして管理します。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。もっとも、寒さが厳しい時期に不織布を掛けてやると、苗の育ちがよく開花も早くなります。

鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

肥料

花壇に植える場合は、植え込み時に緩効性の化成肥料を入れ、庭土とよく混ぜておきます。追肥はほとんど必要ありません。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

アブラムシを見つけたら早めに殺虫剤を散布しておきます。

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