イフェイオン

イフェイオンの花の写真
写真 'ジェシー'
撮影時期 2012.3.4
栽培状況 庭植え

科名・属名

ユリ科
ハナニラ属

園芸分類

秋植え球根

別名

ハナニラ
イエイオン

原産地

アルゼンチン、
ウルグアイ

用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【イフェイオンについて】

イフェイオンといえば、通常は、南米のアルゼンチン及びウルグアイ原産のイフェイオン・ユニフロルムを指します。ユリ科ハナニラ属の秋植え球根で別名をハナニラと言いますが、ニラ(Allium tuberosum)はネギ属ですので、ニラとは別属になります。

ところで、ハナニラ属は、南米に10種ほどが分布していますが、よく栽培されているのが本種で、きれいな星形の花に特徴があります。また、大変丈夫で育てやすく、球根もよく増えます。

なお、黄色の花が咲くセロフィアナムは、今は、ノトスコルダム属にされていますので、別に取り上げています。また、白い花の咲くパルビフローラもトリスタグマ属(Tristagma recurvifolium)とされています。

【栽培メモ】

たいへん丈夫で、植えっぱなしで手間がかからず、年々よく咲いてくれます。そのうえ、繁殖力が強く、鉢植えからこぼれた球根が思わぬところに芽を出しています。もっとも、増えすぎて困るというほどのことはありません。

【イフェイオンの概要】

イフェイオンの花

草丈

草丈は、5〜10p程度ですので、花壇の縁取りなどに使われますが、勿論、鉢植えでも楽しめます。

花の大きさは、2〜4p程度で、6枚の花弁が星形に開きます。

早春から咲きはじめます。また、花期が長く、1ヶ月程度は楽しめます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 (夏は休眠)

耐寒性は強く、戸外で冬を越します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Ipheion uniflorum

学名の説明

Ipheion・・・・・ギリシャ語の名前に由来するとされています。(詳細は不明です。)

uniflorum・・・・・「単花の」、「1花の」
※ 一つの花茎から一つの花が咲くことに由来します。

【主な種類と品種】

ユニフロルムの原種(写真:上から2枚目)は、白花でわずかに淡いブルーが入りますが、園芸品種には次のような品種があります。

‘ウィズリーブルー'
'Wisley Blue'

ユニフロルムの園芸品種で、明るい青紫の花で花径は2〜3pほどです。草丈は、5〜10pです。

‘ピンクスター'
'Pink Star'

‘ウィズレーブルー'の突然変異から生まれた品種で、たった一つの球根から増えたと言われています。濃いピンクから次第に淡い色に変わります。(写真:最下段)

‘ロルフフィードラー'
'Rolf Fiedler'

丸弁の整ったクリアブルーの大輪種。花茎が短いので雨が降ったあとでも倒れにくい人気品種です。草丈は、5〜10pです。

‘ジェシー'
'Jessie'

ロルフフィドラーの選抜種と言われています。ブルーの花色が濃い品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

※ 花壇に植えっぱなしにできます。

植え付け

植え付けの適期は、9月〜10月ごろです。耐寒性がありますので庭植えは勿論、草丈が低いので鉢やプランターで栽培するのにも適しています。

イフェイオンの花

花壇に植える場合は、植えつけ場所に苦土石灰を1u当たり50〜100gほど撒いて庭土に混ぜておきます。

植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植えつけます。

鉢植えの用土

鉢やプランターに植える場合は、市販の球根用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

花壇に植えるときは5cm、鉢やプランターに植えるときは3cmを目安にします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

株間

庭植えの場合は3〜5p程度、鉢植えは6号鉢で10球が目安です。

植え替え

庭植えの場合は、毎年掘り上げる必要はなく、数年は植えっぱなしでかまいません。植え替えるときは、9月中旬〜下旬ごろに掘り上げて、分球して植えつけます。

鉢やプランターに植えた場合は、小さい鉢は毎年、プランターは2年に1回を目安に、同じ時期に鉢から球根を取り出し、分球して植え替えます。

日常の管理

花壇に植えた場合は、手間がかかりません。鉢やプランターは、鉢土が乾いたら水やりをします。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えた場合は、水やりは少なくします。

イフェイオンの花

休眠期の管理

鉢やプランターに植えた場合は、葉が枯れたら休眠期に入りますが、鉢土を乾燥させすぎないように時々水やりをします。

ふやし方

分球して増やすことができます。

肥料

花壇に植えた場合は、草勢が強いので、肥料はあまり必要としません。

鉢やプランターの場合は、植え付け、植え替え時に緩効性肥料を与えますが、多肥にする必要はありません。

病気・害虫

病害虫はとくにありません。

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