ウルシニア

ウルシニア・アンセモイデスの花
写真 ウルシニア・アンセモイデス
撮影時期 2014.4.3
栽培状況 秋まき後、庭植え(冬は農ポリでトンネル)

科名・属名

キク科
ウルシニア属

園芸分類

秋まき一年草

別名

ウルジニア

原産地

南アフリカ

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【ウルシニアについて】

ウルシニア属の中では、ソーラーファイアとも呼ばれるアンセモイデス(Ursinia anthemoides)が比較的よく栽培されています。南アフリカ原産のキク科の秋まき一年草で、ベニジウム(寒咲き蛇の目菊)の花に似て、基部が紫紅色になった橙黄色の花が一斉に咲きます。

その他には、スペシオサ(U. speciosa)もあり黄色やオレンジの花が咲きますが、こちらの方は、今のところ出回っていないようです。

【栽培メモ】

あまり栽培されていないようですが、国華園からタネが出ていましたので、2013年に秋まき後、庭植えにして、冬は農ポリでトンネルをして育てたものがここに載せている3枚の写真です。

清潔な用土で過湿にならないよう育苗し、冬場、不織布でトンネルするなどして霜除けをすれば、春になると一斉に開花して大変美しいので、育て甲斐のある草花と言えます。

【ウルシニアの概要】

ウルシニアの花

草丈

30pほどになります。

アンセモイデスは、花径3〜4pほどで橙黄色の花が一斉に咲きます。

基部は紫紅色で、蛇の目状になり、ベニジウム(寒咲き蛇の目菊)を小さくしたような花です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

本来は宿根草ですが、耐暑性が弱いので一年草として扱われています。

耐寒性もやや弱いので、霜よけが必要です。霜に当たると傷みます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

タネから育てる場合:比較的やさしい

苗から育てる場合 :やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Ursinia anthemoides

学名の説明

Ursinia・・・・・17世紀のドイツの植物学者 Johann Heinrich Ursinus への献名

anthemoides・・・・・「イノンドのような」 ※ イノンドは、ディルのことです。

speciosa・・・・・「美しい」、「きれいな」

【主な種類と品種】

アンセモイデス
U. anthemoides

通常、ウルシニアとして出回っているのは本種です。草丈30cmくらい。葉がコスモスのように細くなっています。

スペシオサ
U. speciosa

草丈50cmくらいになります。花も大きく花径4〜5cmくらいの黄色やオレンジの花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 耐寒性がやや弱いですが、不織布でトンネルをして育てると冬を越します。

タネまき

温暖地では9月下旬〜10月上旬ごろが適期です。寒冷地では春まきにします。箱まきが一般的で、タネが隠れる程度に覆土します。

育苗中に少し立ち枯れする株が出ましたので、タネまきと育苗用の用土は清潔なものを使います。

発芽後、本葉3〜4枚になったら3号のポリポットに植え替えて育苗します。やや乾燥を好むので、育苗中に過湿にならないように注意します。

植え付け

本葉が5〜6枚になってポットの底に根が回ったら、鉢やプランターに植え付けます。

花壇に定植する時は、植えつけの1週間ほど前に苦土石灰を1u当たり50〜100gほど撒いて耕しておきます。

植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

ウルシニアの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20pほどが標準です。60pの標準のプランターであれば、3〜4株にします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

次々と花が咲くので、終わった花は早めに取り除きます。

冬の管理

寒さに弱いので霜の降りない地域以外は霜よけが必要です。不織布でトンネルをして育てると冬を越します。

鉢やプランターは、霜の当たらない軒下に置いて、水やりは少なくします。

肥料

庭植えの場合は、植えつけ時に化成肥料を1u当たり30〜50gほど与えます。それほど多肥にする必要はありません。追肥は、ほとんど必要ありません。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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