オオデマリ

オオデマリの花
写真 'メリーミルトン'
撮影時期 2014.5.1
栽培状況 庭植え

科名・属名

レンプクソウ科
ガマズミ属

園芸分類

落葉中木

別名

テマリバナ

原産地

日本

用途

庭植え

花期

4〜5月

【オオデマリについて】

オオデマリ(大手毬)は、レンプクソウ科ガマズミ属の落葉中木で、本州の日本海側に自生するケナシヤブデマリから選抜されて生まれた園芸種です。標準和名はテマリバナですが、一般にはオオデマリと呼ばれています。

オオデマリといえば白花と決まっていたものですが、最近、淡い桃色や淡い桃色と白花に咲き分ける品種が出てきています。

オオデマリは、江戸時代から栽培されていますが、コデマリと比較するとやや植栽が少ないように思われます。とは言え、コデマリよりも木が大きくなるものの、丈夫で育てやすく花がとても美しいので、庭に植えられたオオデマリを時々見かけます。

オオデマリとよく似た花序を持つものにスノーボールがあります。こちらの方もよく植栽されていますが、これは近縁のセイヨウテマリカンボクの園芸品種です。

【栽培メモ】

庭植えにしていますが、病害虫の発生もほとんどなく、毎年、美しい花が咲きます。また、放任すると木が大きくなりますが、剪定をして比較的コンパクトな樹形に抑えれています。

【オオデマリの概要】

オオデマリの花

樹高

2m〜3m程度になります。

小さな花が大きな球状になって咲きます。

ひとつの球の大きさは径10p程度です。基本種は白花ですが、最近、淡い桃色の花が咲く品種が出ています。

大きな花が枝いっぱいに咲くと、目を奪われます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

暑さ、寒さに強く丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Viburnum plicatum

学名の説明

Viburnum・・・・・この属の植物の古ラテン名を属名にしたものです。

plicatum・・・・・「折りたたまれた」、「ひだのある」
※ これは私見ですが、葉の表面のしわからきているものと思われます。

【主な種類と品種】

在来種

花茎10pほどの球状の白花を咲かせます。(写真:中の2枚)

'メリーミルトン'

ピンクの花が咲く新種です。開花につれて、花色は淡くなっていきますが、淡いピンクの花色がかえって美しく見えます。

'ローズエース'

花房はやや小さいですが、密に咲きます。花色は淡い紅色で、次第に白くなっていきます。(写真:最下段)

'ジェミニ'

新しい品種で、桃色と白花に咲き分けるところからジェミニ(双子座)と命名されたようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

オオデマリの花

栽培のポイント

※ 剪定は、花が終わった後、あまり間をおかずに行います。

植え付け

植えつけの時期は、春の3月ごろと11〜12月頃が適期です。

土質は選びませんが、腐食質に富んだ肥沃な土壌を好みますので、植穴に腐葉土かバーク堆肥を十分に入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

植え場所

日当たりのよいところに植えつけますが、あまり乾燥するところでは、よい花が咲きません。

剪定

オオデマリは、枝の伸びはそれほど旺盛ではありませんが年数を経てくるとかなり大きくなってきますので、手狭になってきたときは強剪定を行うことになります。

剪定の時期は、花が終わった後、あまり間をおかずに行います。落葉後に強剪定をすると、花芽まで切り取ることになります。

徒長枝を切り取るなど軽い剪定は、1〜2月の休眠期に行います。

剪定する際は、勢いの衰えた古い枝を切り取り、新しい枝と更新するようにします。後は、枯れ枝などを整理するようにし、刈り込みすぎて花芽の付いた部分を切り取らないよう注意します。

オオデマリの花

肥料

特段、肥料を与えなくても毎年よく花が咲きますが、施肥をするなら、花後と冬に油かすなどの有機質肥料を与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがありますが、それほど被害を与えることはありません。

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