黄花アリッサム

黄花アリッサムの花
写真 ‘サミット'
撮影時期 2016.4.9
栽培状況 苗購入後、鉢植え

科名

アブラナ科

属名

イワナズナ属

学名

Aurinia saxatilis

園芸分類

宿根草(一年草)

別名

アリッサム・サクサティレ

原産地

ヨーロッパ中部および南東部

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【黄花アリッサムについて】

黄花アリッサムは、ヨーロッパ中部および南東部が原産のアブラナ科イワナズナ属の宿根草(一年草)で、アリッサム・サクサティレとも言います。黄色の花がいっぱいに咲くのでゴールドダストとも呼ばれ、けっこう利用価値があります。

本来は宿根草ですが、耐暑性が弱く夏に枯れてしまう場合が多く、関東以西の温暖地では一年草の扱いになります。なお、アリッサムといえば、スイートアリッサムの方がよく栽培されてポピュラーですが、こちらはニワナズナ属に分類されています。

【栽培メモ】

秋に購入した株は写真のようによく咲いてくれました。

2019年の秋にタネを播きましたが、暑さがいつまでも残り、播く時期が遅くなってしまいました。その結果、年内に定植するところまでいきませんでした。しかし、極端な暖冬でしたので、1月に入って花壇に植え付けました。結果は、写真下のように、4月になってまずまずよく咲いてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【黄花アリッサムの概要】

草丈

10〜30pほどです。

黄色の小さな花がたくさん咲きます。

黄花アリッサムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 弱い

耐寒性はありますが、耐暑性は弱く関東以西の温暖地では夏を越すことができません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Aurinia・・・・・ラテン語の aureus (金色) が語源です。

saxatile・・・・・「岩間に生ずる」、「岩上に生える」

【主な種類と品種】

‘サミット'

草丈が15cmほどで、黄色の小さな花がたくさん咲きます。

サクサティレ・コンパクタ

サクサティレの矮性種のようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ タネから育てる場合は、播く時期が遅くならないようにします。

タネまき

タネも販売されていますので、9月下旬〜10月に育苗箱にまき、覆土は2mm程度にします。スイートアリッサムよりは生育は早いですが、播く時期が遅くなると年内に植え付できる株に育てるのが難しくなります。

発芽後、本葉が3〜4枚のころにポットや小鉢に植え替えて苗を育てます。

黄花アリッサムの花

植え付け

温暖地の場合は、ポットに根が回ったら定植して、冬は霜除けをします。温暖地以外は、フレームなどで保温し、春に定植した方が無難です。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけの前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。

定植する際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を30〜50gほど撒いて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

園芸店やホームセンターなどでは、1月ごろから開花し始めた苗がポットに植わって販売されていますので、これを買って植えつけます。寒い時期にこうした苗を購入したときは、いきなり庭に植えると霜で傷みますので、鉢や小さなプランターに植えて霜の当たらないところで育てます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところを好みますが、高温多湿に弱いので、夏は半日陰になるようなところに植えつけます。もっとも、温暖地の場合は夏越しができませんので、日当たりのよいところで差し支えありません。

鉢やプランターに植えた場合は、秋から春は日当たりのよいところに、夏は半日陰〜明るい半日陰に置きます。

日常の管理

高温多湿に弱いので、夏は風通しのよい、涼しいところで管理します。

温暖地では、夏に枯れてしまうので、翌年も育てたい場合は、タネを採っておきます。

肥料

花壇に植えた場合は、植えつけ時に施肥をすれば、後はほとんど不要です。

鉢やプランターに植えた場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、3〜5月ごろに液肥を2週間に1回程度与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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