クジャクサボテン

クジャクサボテンの花
写真 クジャクサボテン
撮影時期 2009.4.18
栽培状況 鉢植え

科名・属名

サボテン科
クジャクサボテン属

園芸分類

多年草(サボテン)

別名

オーキッド・カクタス

原産地

南米

用途

鉢植え

花期

5〜6月

【クジャクサボテンについて】

クジャクサボテンは、サボテン科クジャクサボテン属の森林性サボテンで、現在栽培されている品種は、メキシコ原産のノバルホキアを元に数属以上の属間交配により作り出されたものと言われています。トゲのあるサボテンのイメージとは大きく異なり、扁平な葉状茎を伸ばしていきます。

花は非常に大きく、草姿からは想像できないような美しい花が咲くことから、昔からよく栽培されてきました。品種もたくさんあって、種苗会社のカタログなどを見ると色別にセットで売られていることもあります。なお、同じような形質を持った月下美人は別種になります。

サボテンの仲間だけに栽培には多少のコツがいります。要は、クジャクサボテンの特性を知って育てることが必要です。

【栽培メモ】

小さい苗を購入して開花株まで育てるのは、相当時間がかかりますので、あまり一般的ではないと思います。手軽に花を楽しむなら、つぼみが付くぐらいにしっかり育った株、もしくは、開花株を購入して育てた方が早道です。

【クジャクサボテンの概要】

クジャクサボテンの花

草丈

50p〜1mほどになります。

大輪になると花径25pを超える品種もあり、花色も大変豊富です。

サボテンの多くの花に共通していますが、花弁に金属光沢があり、大変素晴らしい花です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 比較的強い

寒さに弱く、植物の特性を知っていないと、育てにくいところがあります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Epiphyllum hybrida

学名の説明

Epiphyllum・・・・・ギリシャ語の epi(上)+ phyllum(葉)が語源です。
※ 花が葉の上についているように見えることに由来します。

hybrida・・・・・「雑種の」

【主な種類と品種】

品種が大変に多く、また、新しい品種も出てきますので、どれを買ったらいいのか迷ってしまいますが、花もさることながら、丈夫で花付きのよい品種を選ぶことが肝要だと思います。

「月下美人」は、クジャクサボテンとは別種で、栽培方法も多少異なります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 年間を通じて雨の当たらないところで育てるようにします。

※ 春と秋は半日陰、夏は日陰、冬は室内で管理します。

植え付け

一般には、花の咲いた株を5月頃に手に入れることが多いですが、通信販売などでも手に入れることができます。小さな苗から花が咲く大株に育てるのは、案外難しいので、早く花が見たいのなら、開花株を求めた方がよいかと思われます。

苗を手に入れたときは、根鉢を崩さないようにして植えつけます。時期は5〜6月又は9〜10月が適期です。過湿を嫌いますので、あまり大きな鉢は避け、一回り大きい鉢に植えつけます。植えつけてからすぐに水やりはせず、1週間ほどして水やりを始めます。

植えつけた後、アンドン型の支柱をしておくと、茎がまとまります。

クジャクサボテンの花

鉢植えの用土

クジャクサボテン用の用土が園芸店やホームセンターで販売されていますので、これを買って植えてもよいですし、赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を5:3:2程度に混ぜた用土などに植えつけます。

置き場所

年間を通じて雨の当たらないところで育てるようにします。春と秋は、半日陰か午前中当たるところに置きます。

植え替え

開花株は2年に1回程度の目安で植え替えをします。

開花株を初めて植え替えるときは、植わっている用土と同じようなものを使用するのが無難ですが、別の用土に植える場合は、古い土をよく落としてから新しい用土に植えつけます。

日常の管理

過湿に弱いので、鉢土が十分に乾いてから軽く水やりをします。

草丈が高くなりすぎると草姿が悪くなりますので、60p〜1mほど(小型の品種はもっと低く)で切り戻しま。

夏の管理

夏は、日陰に移すか、寒冷紗の下に置きます。また、根腐れしやすいので水やりは控えめにします。肥料も必要ありません。

冬の管理

冬は室内に取り込みます。温暖地では簡易フレームでもかまいません。基本的に水やりはしなくてかまいません。

ふやし方

5〜6月ごろに挿し芽をして増やすことができます。この場合、できるだけ大きな茎を使います。切り取ってすぐに挿さず、1週間ほど陰干しにして、切り口を乾燥させた後で挿します。

肥料

花後から6月までの間、2週間に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

過湿による根腐れに注意します。

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