スピランサス

スピランサスの花
写真 スピランサス
撮影時期 2017.9.13
栽培状況 春まき後、庭植え

科名・属名

キク科
センニチモドキ属

園芸分類

春まき一年草

別名

オランダセンニチ
ハトウガラシ
タマゴボール

原産地

東南アジア

用途

庭植え、鉢植え

花期

7〜11月

【スピランサスについて】

スピランサスは、キク科センニチモドキ属の春まき一年草です。もともとは宿根草のようですが、耐寒性がないので一年草扱いされます。今はセンニチモドキ属に分類されていますが、以前はスピランサス属(Spilanthes)であったことから、今もこの名前で呼ばれています。

標準和名はオランダセンニチですが、これは、花がセンニチコウに似ていることによります。なお、ハトウガラシという別名は、葉に辛みがあることに由来します。

【栽培メモ】

この花は、2017年のタキイ種苗のカタログにタネの販売が載っていましたが、それを見て、ずいぶん前にホームセンターで開花株を購入し写真も撮っていたことを思い出しました。タネから育てましたが、発芽もよく、育苗は特に難しいことはありませんでした。

鉢植えにしようか花壇に植えようかと迷ったあげく花壇に植えましたが、夏の暑さと強い日差しにも耐え、よく育ってくれました。ただし、葉の食害がやっかいでした。

【スピランサスの概要】

スピランサスの花

草丈

30〜40pほどになります。

タマゴボールという呼ばれ方をしますが、その名のとおり花形、花色がユニークで、黄色に中心部が褐色です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性はありますが、耐寒性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Acmella oleracea

学名の説明

Spilanthes・・・・・ギリシャ語の spilos(まだら、色素)+ anthos(花)が語源です。

Acmella・・・・・「ちいさな点」という意味からきています。

oleracea・・・・・「畑に栽培の」、「食べられる」

【主な種類と品種】

花色が黄色だけのキバナオランダセンニチがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 植え付け時にオルトラン粒剤を撒いて葉の食害を防ぎます。

タネまき

発芽適温が22〜24度ほどですので、通常は、十分に暖かくなった4月以降にタネを播きます。

3号のポリポットに直接播いて、覆土は、タネが隠れる程度にしましたが、よく発芽し、苗も順調に育ちました。

植え付け

ポットに播いた場合は、本葉が5〜6枚になったら花壇やプランターなどに定植します。酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。

植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料も混ぜて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

スピランサスの花

園芸店やホームセンターなどでポット苗を購入したときは、早めに植え付けます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(バーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

花壇に植える場合は20cmほどにします。60pのプランターの場合は3株が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりのよいところに植え付けます。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

植え付けの際、摘芯をしてやると、枝数が増えて花もたくさん咲きます。

乾燥を嫌いますので、鉢やプランターで育てる場合は、水切れをさせないように注意します。とはいえ、あまり過湿にするのはよくありません。

終わった花は、順次、切り取っていきます。そのままにすると、見苦しくなるだけでなく、株に実負担になります。

肥料

花壇に植える場合は、植え込み時に緩効性の化成肥料を入れて庭土とよく混ぜてから植えつけます。

鉢やプランターに植える場合は、元肥のほかに追肥として月に2回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

育苗中から定植後も、ヨトウムシに葉を食べられますので、植え付け時にオルトラン粒剤を撒いておきます。

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