ダリア(実生系)

ダリアの花
写真 ‘ハーレクイン’
撮影時期 2015.6.19
栽培状況 タネまき後、庭植え

科名・属名

キク科
ダリア属

園芸分類

春播きの球根

別名

テンジクボタン

原産地

メキシコ、グァテマラ

用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜10月

【ダリア(実生系)について】

ダリアと言えば、春植え球根の代表的なものですが、タネから育てられるものもあります。ここでは、それらのダリアについて取り上げています。その代表的な品種は‘ハーレクイン’ですが、そのほかにもいくつかの品種のタネが販売されています。ものは、

タネを播いて育ったものは、球根を作りますので、次の年は球根から育てることができます。

【栽培メモ】

タネを播く時期が遅くなると、あまり結果がよくありませんでしたが、2015年には、無加温のビニールハウスに播いて早く苗を育てたところ、梅雨時にもかかわらず、期待どおりの花が咲いてくれました。

なお、実生系のダリアも翌年から球根をつくりますが、栽培したところでは、‘ハーレクイン'は、今ひとつでしたが、‘オペラミックス'は、よい球根がたくさんできました。栽培した場所が違いましたので、そのせいかもしれません。

上から2枚目の写真は、国華園から出ていた‘オペラミックス'を播いて、翌春、球根を植え替えたものですが、2年目の方がよく咲きました。

【ダリア(実生系)の概要】

ダリアの花

草丈

【主な種類と品種】を参照してください。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い〜比較的強い
耐暑性 比較的強い

実生系のダリアも、栽培環境は普通のダリアと同様です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Dahlia hybrida

学名の説明

Dahlia・・・・・スウェーデンの A.Dahl への献名

hybrida・・・・・「雑種の」

【主な種類と品種】

ハーレクイン

タネから育てるダリアの代表的な品種です。草丈は40cmほどで、花径7〜8cmのコラレット咲きです。カラフルな花色をがミックスされています。なお、「コラレット咲き」とは、外側の花びらの中に、短い花びらが付く咲き方です。(写真:上の2枚)

オペラミックス

草丈は40cmほどのコンパクトな株ですので、一般的な草花の感覚で花壇に植えて楽しむことができます。花径6〜8cmの八重咲き、半八重咲きの美しい花がたくさん咲きます。(写真:下から2枚目)

ポンポンミックス

草丈は60cmほどで、ポンポン咲きダリアの花がミックスされています。二年目以降は、草丈が高くなります。(写真:最下段))

カクタス咲きミックス

草丈は90〜120cmほどで、細い花弁で大輪の菊のようなゴージャスな花がミックスされています。二年目以降は、草丈が高くなります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花ガラをとって病気を防ぎ、株の負担を減らします。

タネまき

ダリアの発芽温度は20〜25度と高いので早播きするときはフレームなどで播きます。一般には4月中旬になってからですが、遅くなると花が十分に咲かないうちに梅雨から夏になります。ハーレクインを3月中〜下旬に播きましたが、それでも、花がよく咲くようになったのは6月中旬ごろでした。もっとも、2年目以降も楽しめますので、あせる必要はないのかもしれません。

タネは育苗箱に播くか、ポットに直接播いてもかまいません。覆土は5mm程度にします。温度さえ確保できれば、ほとんど発芽しますので、たくさん苗が欲しい場合は、ポットに1粒ずつ播くようにします。

育苗箱に播いた場合は、発芽後、本葉が2〜3枚のころに、ポットや小鉢に植え替えます。

ダリアの花

植え付け

花壇に植えるときは、前もって苦土石灰を1u当たり100gほど播いて、耕しておきます。

本葉が6〜7枚になって、ポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

株間

翌年も植えっぱなしで球根を育てる場合は、30〜40cmほどにします。球根を掘り上げて別の場所に植える予定なら25〜30cmほどにします。

60cmの標準のプランターの場合は、3株が目安です。なお、プランターで育てるなら、‘ハーレクイン’など草丈の低い品種がお勧めです。

植え場所・置き場所

花壇に植えるときは、日当たりと排水のよい場所に植えつけます。温暖地では、夏の西日が遮れる場所が最適です。鉢やプランターも日当たりのよいところで育てますが、夏は半日陰に移動します。

日常の管理

花ガラをとって病気を防ぎ、株の負担を減らします。花弁が株にくっつくと見栄えが悪くなり、病気の原因にもなりかねません。

冬の管理

冬が近くなり、地上部が枯れるころには球根ができていますので、温暖地の場合、植えっぱなしにするときは、枯れた枝を切り取ってその上に土を20cmほどの厚さにかけておきます。寒さの厳しいところや、植え替えるときは、球根を掘り上げます。

休眠期の管理

掘り上げた球根は、軽く水洗いして、陰干しをして乾燥させます。その後、ダンボールなどに入れて、凍らない乾燥しにくいところで保管します。

ダリアの花

私は、掘り上げたときは、ダンボールの中にバーミキュライトを入れ、その中に球根を入れて倉庫に置いてありましたが、特に問題はありませんでした。

鉢やプランターに植えている場合は、掘り上げずに暖かいところで春まで保管します。

肥料

花壇に植えるときは、化成肥料を1u当たり50〜100gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。また、夏を除き、定期的に化成肥料を追肥します。

鉢やプランターで育てる場合は、元肥に加えて、夏場を除いて緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

フキノメイガの被害を受けることがあります。また、幼苗はナメクジの被害を受けることがあります。また、ウドンコ病が発生することがあります。

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