チョウジソウ(丁字草)

チョウジソウの花
写真 ホソバチョウジソウ
撮影時期 2017.4.28
栽培状況 庭植え

科名・属名

キョウチクトウ科
チョウジソウ属

園芸分類

宿根草

別名

アムソニア

原産地

本州・九州、朝鮮半島、中国

用途

庭植え、鉢植え

花期

4月

【チョウジソウについて】

チョウジソウ(丁字草)は、本州・九州、朝鮮半島、中国の川岸など湿った場所に分布するキョウチクトウ科チョウジソウ属の宿根草です。名前の由来は、花の形がフトモモ科のチョウジに似ているから、あるいは、花を横から見ると丁の字に似ているからとも言われています。

自生地では、花が美しいために採取されたり、生育地が開発されて減少しているため、絶滅危惧類に指定されています。

そうした事情もあるのか、園芸店やホームセンターなどで売られているチョウジソウは、北米原産のヤナギバチョウジソウ (A. tabernaemontana) やホソバチョウジソウ (A. angustifolia) であることがあります。

【栽培メモ】

上の2枚の写真の株は、ホソバチョウジソウと思われます。普通の庭に植えていますが、よく育ち、毎年よく咲いています。

【チョウジソウの概要】

チョウジソウの花

草丈

40〜60pほどですが、比較的コンパクトなので鉢植えでも楽しめます。

水色の美しい花が咲きます。落ち着いた色合いが魅力的です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があり丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Amsonia elliptica

学名の説明

Amsonia・・・・・バージニア州グロスター郡の医師 Charles Amson への献名

elliptica・・・・・「楕円形の」

tabernaemontana・・・・・ Tabernaemontanus と呼ばれる16世紀ドイツの医師で植物学者の Jakob Theodor von Bergzabern への献名

angustifolia・・・・・「細葉の」

【主な種類と品種】

チョウジソウ以外の種類を紹介します。

ヤナギバチョウジソウ
(柳葉丁字草)
A. tabernaemontana

北アメリカ原産で、草丈は70〜80cmほどです。柳葉とは言いますがにわかには丁字草と見分けがつきにくいようです。園芸品種はこちら

ホソバチョウジソウ
(細葉丁字草)
A. angustifolia

北アメリカ原産で、草丈は70〜80cmほどです。丁字草として売られていることがあります。

イトバチョウジソウ
(糸葉丁字草))
A. hubrichtii

アメリカ中西部原産で、草丈は60〜80cmほどになります。花径1cmほどの白に近いごく淡い水色の花が咲きます。本種は、葉が丁字草とは明らかに違っていますので、すぐに見分けがつきます。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢やプランターに植えている場合は、水切れに注意します。

植え付け

3月ごろが植え付けの適期です。庭植えでもプランターに植えても育てることができます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土若しくはバーク堆肥を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

川岸など湿った原野に生育していますので、それに近い環境が最適ですが、庭に植えても問題なく育ちますので、それほど神経質になる必要はありません。

ただし、西日が当たって乾燥するようなところは避けるようにします。

鉢やプランターに植える場合は、鉢土が乾きすぎないよう半日陰で育てます。

チョウジソウの花

植え替え

庭に植えた場合は、3〜4年程度は植えっぱなしにできますが、それぐらいたつと株が混みあってきますので、株分けを兼ねて植え替えます。

鉢やプランターに植えた場合は、2年に1回は植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、株分けをして植え替えます。

いずれの場合も、植え替えの時期は、3月上旬頃が適期です。

日常の管理

晴天が続いて乾燥するときは、庭植えでも水やりをします。

鉢やプランターに植えている場合は、水切れに注意します。特に、夏場は、水やりを忘れないようにします。

冬の管理

地上部はなくなりますが、耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。

鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

ふやし方

植え替え時に、株分けで増やすことができます。

肥料

庭植えた場合は、あまり必要としません。鉢やプランターで育てる場合は、春と秋に緩効性の固形肥料を少し与えるようにします。

病気・害虫

特にないようです。

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