ドイツスズラン

ドイツスズランの花
写真 ドイツスズラン
撮影時期 2022.4.30
栽培状況 鉢植え

科名・属名

キジカクシ科
スズラン属

園芸分類

多年草

別名

キミカゲソウ

原産地

ヨーロッパ

用途

鉢植え

花期

4〜5月

【ドイツスズランについて】

スズランの中でも通常栽培されるのはドイツスズラン(Convallaria majalis)と呼ばれる種類です。本種は、ヨーロッパや中央アジア原産で、北海道など日本に自生している種類と異なり、葉の裏が濃緑色です。

日本に自生しているスズラン(C. keiskei)は耐暑性が弱く、温暖地での栽培は非常に難しいと言えます。その点、ドイツスズランは日本のスズランよりは耐暑性があり、栽培しやすいと言えます。

【栽培メモ】

鉢植えにして、夏場、朝方に少し日の当たるところにおいていましたが、何とか夏を乗り切ることができました。

そして、翌年には、上の写真のように充実した株になって、期待どおりに咲いてくれました。

【ドイツスズランの概要】

ドイツスズランの花

草丈

20〜30pほどになります。

花径は1pほどで白花の外に淡ピンクの品種もあります。花はよい香りを持っています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性は強く問題ありません。耐暑性は、日本のスズランと比較すると強いですが、それでも夏の暑さは苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Convallaria majalis

学名の説明

Convallaria・・・・・ convallis(谷)+ leirion(ユリ)が語源です。

keiskei・・・・・日本の植物学の父と呼ばれる伊藤圭介氏に因みます。

majalis・・・・・「5月に花が咲く」

【主な種類と品種】

白花の他にとピンクの花(C. majalis var. rosea)が売られています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏場は、夏の暑さを避けるため半日陰〜明るい日陰に置きます。

植え付け

通常は、春に園芸店やホームセンターなどに開花株が出回りますので、これを買って育てます。

日本のスズランよりは耐暑性があるとは言え、夏の暑さを嫌いますので、関東以西の温暖地の場合は、季節に応じて環境が変えられる鉢やプランターでの栽培に適しています。

購入した株が植えられている鉢が小さく、根詰まり気味のときは、根鉢を崩さないようにして一回り大きめの鉢やプランターに植え付けます。

ドイツスズランの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、軽石砂を6:3:1ほど加えたものなどが一例です。

植え場所・置き場所

半日陰地を好みますので、庭植えの場合は、落葉樹の下などが適しています。

鉢やプランターは、秋から春までは日当たりのよいところ、あるいは半日陰に置きます。

植え替え

鉢やプランターに植えている場合は、2年に1回を目安に植え替えをします。時期は、11月頃が適期です。

日常の管理

鉢やプランターに植えている場合は、鉢の表面が乾いたら十分に水やりします。

花が咲き終わったら、早めに花茎を切り取っておきます。

夏の管理

鉢やプランターは、夏が近づいたら半日陰に、そして、真夏を迎えたら明るい日陰に置きます。

冬の管理

耐寒性が強いので、戸外で冬を越します。乾燥させすぎないよう冬場も忘れずに水やりをします。

ふやし方

よく育てば、植え替えのときに株分けで増やすことができます。

肥料

3月と花後に緩効性の肥料を与えます。

病気・害虫

特にはないようです。

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