ハナミズキ(花水木)

ハナミズキの花
写真 ハナミズキ
撮影時期 2003.4.13
撮影場所 香我美町「イングリッシュガーデン」にて

科名・属名

ミズキ科
ミズキ属

園芸分類

落葉高木

別名

アメリカヤマボウシ

原産地

北アメリカ

用途

庭植え

花期

4〜5月

【ハナミズキについて】

ハナミズキ(花水木)は、北アメリカ原産のミズキ科ミズキ属の落葉高木です。バージニア州の州花になっているように、アメリカの人々がたいへん愛好している木で、日本でいえばサクラに当たる存在かもしれません。日本人なら花はサクラが美しいと思うでしょうが、この花もなかなかいいものです。

蛇足ながら、バージニア州で州の花を選定するときに、多くの人々は、その名前から Virginia creeper(アメリカツタ)を州花とすべきだと主張しましたが、ある人が、バージニア人は登山者(climber =つる物)ではないと発言し、次の候補のハナミズキが選ばれたそうです。(出典:山渓カラーガイド25 カラー花木2 【山と渓谷社】)

よく似た花にヤマボウシがありますが、違いは、ヤマボウシのページをごらんください。

【栽培メモ】

狭い庭ですので1本だけ植えていますが、成育はかなりゆっくりです。小さな苗木を植え付けて5〜6年ほどして、やっと少しは花が咲くようになってきました。

生育が遅いのは、品種によるものか、あるいは、植える場所がなく、やむなく西日が長く当たるところに植えざるを得なかったためかもしれません。もっとも、西日が長く当たるところに植えても、生育に大きな支障が出るということはありません。

【ハナミズキの概要】

ハナミズキの花

樹高

木は大きくなり、樹高は4〜5mになります。樹冠が広くなりますので、家庭で楽しむには少し広めのスペースが必要です。もっとも、比較的コンパクトに育つ品種があります。

花径8〜9pほどの花で、木一杯に咲きそろったところは大変きれいです。

花弁に見えるのは、実は苞と呼ばれる部分で、本当の花は中心部に小さな花が集まっています。

基本は白花だそうですが、ピンクや紅色の品種があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性がありますが、北海道では越冬が難しいようです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Cornus florida

学名の説明

Cornus・・・・・ cornu(角)が語源です。

florida・・・・・「フロリダの」

【主な種類と品種】

‘チェロキーチーフ’

花つきのよいハナミズキの代表的な品種で、紅色の大輪の花を咲かせます。

‘レッドジャイアント’

濃い紅色の品種です。

‘ジュニアミス’

花弁の周辺は濃紅色、中心部は淡い色になる美しい品種です。

‘クラウドナイン’

純白の品種で、木はやや小ぶりです。

‘チェロキーブレイブ’

赤花で中心部が白く抜ける大輪の品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 自然に樹形をつくっていきますので、強い剪定は避けます。

植え付け

12月又は2月下旬〜3月中旬ごろが植えつけの適期です。木が大きくなりますので、鉢植えには適していません。

苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ハナミズキの花

植え場所

日当たりのよいところに植えますが、西日の強く当たらないところが適しています。

剪定

自然に樹形をつくっていきますので、強い剪定は避けます。落葉した冬に、徒長枝や混みすぎた枝を剪定します。長い枝は、花芽の上で切り詰めます。

9月ごろになると花芽の確認ができるようになりますので、全体を強剪定する場合はやむを得ないとしても、漫然と花芽のついた枝まで切ってしまうと翌年の花が咲かないことになります。

肥料

2〜3月と8〜9月に、油カスと骨粉を等量にしたものを与えます。

病気・害虫

苗木のうちはテッポウムシに注意します。また、アメリカシロヒトリの幼虫を見かけたら、早めに駆除します。

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