ハナセンナ

ハナセンナの花
写真 ハナセンナ
撮影時期 2001.9.27
栽培状況 庭植え

科名・属名

マメ科
センナ属

園芸分類

常緑中木

別名

アンデスの乙女

原産地

ブラジル、アンデルセン

用途

庭植え

花期

9月〜10月

【ハナセンナについて】

ハナセンナは、ブラジル、アンデルセン原産のマメ科センナ属の花木で、花の少ない8〜9月にきれいな黄色の花が咲きます。1本植えておけば、涼しい秋が一段と待ち遠しくなります。

なお、「アンデスの乙女」という名前で呼ばれることが多いですが、これは流通名で、ハナセンナが標準和名のようです。同属にコバノセンナがありますが、コバノセンナは丸い葉ですが、ハナセンナは、葉が細長くなっています。また、ハナセンナとコバノセンナの交雑種と言われている 'インカの輝き'(写真:下) が流通していますが、9月によく咲きハナセンナに近い印象を受けます。

【栽培メモ】

幼木でも庭植えで冬を越しましたので、耐寒性はそこそこ強いと言えます。植えて3年もすると、見応えのある花が期待できます。

【ハナセンナの概要】

ハナセンナの花

樹高

2〜3mになる中木です。

花径3cmほどの黄色の小さい花ですが、枝一杯に花をつけ、満開時はとてもきれいです。コバノセンナより少し早く、8月中旬頃から咲きはじめ、9月に満開になります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

コバノセンナより耐寒性はありますが、温暖地でないと庭植えは難しいと思われます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Senna corymbosa

学名の説明

Senna・・・・・アラビア語で「棘のある低木」を意味します。

corymbosa・・・・・「散房花序の」、「散房状の」

※「散房花序(さんぼうかじょ)」とは、花軸につく花の柄が、下部ほど長く上部は短いため、全体がドーム状になる咲き方です。

【主な種類と品種】

センナ属で植栽されているのは、ハナセンナとコバノセンナです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日当たりのよいところに植えつけます。日陰では花つきが悪くなります

植え付け

木がかなり大きくなりますので、鉢植えでは厳しいですが、大きな鉢に植えればある程度までは可能かと思われます。植え付けは、春が適期ですが、鉢植えの苗木であれば、秋に植えても差し支えありません。ただし、10月中には済ませるようにします。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

'インカの輝き'の花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土若しくはバーク堆肥を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所

陽光を好みますので、日当たりのよいところに植えつけます。日陰では花つきが悪くなります。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりしてきたら、4月ごろに一回り大きい鉢に植え替えます。

剪定

コンパクトにして栽培するには、花が終わった後で、3分の1くらいに強く刈り込みます。

ふやし方

挿し木でふやすことができます。

冬の管理

関東以西の温暖地では庭植えができますが、幼木は、特に寒さが厳しい日は不織布などで包んでやると安全です。

鉢に植えている場合は、霜の当たらない玄関先や軒下などに移し、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。寒さが厳しいときは玄関などに取り込みます。

肥料

マメ科で生育が旺盛ですので、庭植えの場合はやせ地以外はほとんど必要ありません。

鉢に植える場合は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

病気はあまり発生しませんが、アブラムシとハダニに注意します。

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