ハナヤナギ

ハナヤナギの花
写真 ハナヤナギ
撮影時期 2011.11.12
栽培状況 庭植え

科名・属名

ミソハギ科
タバコソウ属

園芸分類

非耐寒性宿根草

別名

クフェア・ミクロペタラ

原産地

メキシコ

用途

庭植え、鉢植え

花期

8〜11月

【ハナヤナギについて】

ハナヤナギは、メキシコ原産のミソハギ科タバコソウ属の宿根草です。クフェアと呼ばれるタバコソウ属は各々が相当に変化に富んでいますが、このハナヤナギはその中でも大型の宿根草です。

夏に一度咲きますが、花後に切り戻しをすると、ほとんどの花が咲き終わった10月下旬に再び咲き始め、11月にかけて夏よりもずっと見事に咲きます。

性質は丈夫で、霜が降りる前までよく咲きます。庭植えにすると株も大きくなり、開花時は見応えがありますが、耐寒性が弱いので霜除けをしなければなりません。

【栽培メモ】

庭植えの株を冬に株元まで切り戻しをして、新聞紙をかぶせ、その上からビニール袋を掛けておいたところ、春になって芽が出てきましたので、温暖地であれば、しっかり霜除けをすれば宿根させることができます。写真の株は、植え付けてから10年以上経っていますが、今もよく咲いています。

【ハナヤナギの概要】

ハナヤナギの花

草丈

草丈は1〜1.5mほどになります。

写真のように、漏斗状の花で基が赤く、先に行くと黄色くなります。

秋に咲いたときは花期がたいへん長く、1ヶ月ほど楽しめます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐暑性は非常に強いですが、耐寒性はやや弱く温暖地でも霜除けをしないと冬を越せません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Cuphea micropetala

学名の説明

Cuphea・・・・・「曲がった」、「湾曲した」 ※ 果実の形に由来します。

micropetala・・・・・「小さな花びらの」

【主な種類と品種】

クフェアの仲間は、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏に花が咲いた後、切り戻しをしておくと秋に再び花が咲きます。

植え付け

耐寒性がやや弱いので、通常は鉢で育てますが、関東以西の温暖地であれば、冬にしっかりと防寒すれば庭植えもできます。いずれの場合も、植えつけは、十分暖かくなってからおこないます。

花壇に植える場合は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。植えた後は、タップリと水やりをしておきます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

庭植えにすると株立ち状になって株が大きくなりますので、40〜50pは必要です。鉢植えなら8号以上の大型の鉢に植え付けます。

ハナヤナギの花

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、北風が当たらず、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

鉢植えの場合は、毎年又は2年に1回は植え替えをします。根を整理して鉢土を落とし、一回り大きい鉢に植え替えます。

花壇に植えた場合は、4〜5年もすると株が混み合ってきますので、株分けを兼ねて植え替えます。

日常の管理

夏に花が咲いた後、切り戻しをしておくと秋に再び花が咲きます。しかも、長い間咲いてくれます。

冬の管理

冬には地上部が枯れてしまいますので、秋の花が終わって寒くなってきたらたら地際で切り戻しをしておきます。

耐寒性がないので、鉢植えの場合は、霜の当たらないところに移します。

温暖地の場合は、厚めのビニール袋を掛けてマルティングをするなどしっかりと霜除けをすれば冬を越せます。

ふやし方

植え替えの時に、株分けをして増やすことができます。また、挿し芽で増やすこともできます。

肥料

庭植えの場合は、春と秋に緩効性の肥料を株の周りに撒いておきます。

鉢植えの場合は、植え付け、植え替え時に元肥として緩効性の化成肥料を与え、後は、月1回程度、緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

それほど被害を与えものはありませんが、たまに葉を食べられることがありますので、気になるときは殺虫剤をかけておきます。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。