バイオリンの木

バイオリンの木の花
写真 バイオリンの木
撮影時期 2018.9.29
栽培状況 鉢植え

科名・属名

クマツヅラ科
キタレクシルム属

園芸分類

非耐寒性落葉高木

別名

キタレクシルム・スピノスム

原産地

フロリダ半島、カリブ海周辺地域など

用途

鉢植え

花期

9〜10月

【バイオリンの木について】

バイオリンの木は、フロリダ半島、カリブ海周辺地域、ベネズエラなどが原産のクマツヅラ科キタレクシルム属の非耐寒性の落葉高木です。バイオリンの木と呼ばれるのは、この木でバイオリンの弓を作ったことに由来すると言われています。

8月下旬頃に枝先につぼみが見え始め、開花は9月になります。花が一面に咲くということはありませんので、それほどインパクトはないかもしれませんが、花はとてもよい香りをもっています。

耐寒性が弱いことから寒くなると葉を落としますが、その前に、下の写真のように葉がきれいに色づきます。

【栽培メモ】

もともとは落葉高木ですが、鉢植えではそれほど大きくはなりません。それでも、8号鉢に植えていますが、剪定をせずに育てたところ1.5mを越えるほどになりました。ただし、枝先に花が咲きますので、本来なら、早めに剪定して枝数を増やすようにすべきでした。

冬の間、土間に入れていたところ、芽を吹くのが遅く諦め掛けていたら、5月に入ってやっと芽を出してくれました。気温が上がると、生育が旺盛になります。

【バイオリンの木の概要】

バイオリンの木の花

樹高

現地では15mにも達する高木となるようですが、鉢植えでの栽培になりますので、栽培する上では落葉低木と考えるべきかと思われます。

剪定をしないと、鉢植えでも1年に1.5mを越えるほどになります。

枝先に、総状花序が下に垂れる咲き方をします。一つ一つの白い花はごく小さいですが、とてもよい香りを持っています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性はありますが、耐寒性はありません。気温が10度を下回ると葉を落とします。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Citharexylum spinosum

学名の説明

Citharexylum・・・・・ギリシャ語の kithara (竪琴) + xylon (木材)が語源です。

spinosum・・・・・「針のある」、「刺のある」

【主な種類と品種】

この属で流通しているのは、本種だけのようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 耐寒性がないので鉢で育て、毎年植え替えます。

植え付け

まだ、あまり流通していないようですが、園芸店やホームセンターなどで見かけることがあります。販売されている木は、鉢が小さく根詰まり気味の場合が多いですが、そのときは、あまり根鉢を崩さないようにして8号鉢程度の大きい鉢に植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜた用土に植え付けていますが、生育は良好でした。

バイオリンの木の花

置き場所

春から秋は、夏場を除き、日当たりのよいところに置きます。

植え替え

木の勢いが強いので、毎年、植え替えるようにします。時期は、気温の上がってくる5月ごろが適期です。

根鉢を軽く落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢に植えるときは、もう少し鉢土を落とします。

日常の管理

鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

剪定

気温が上がる7月頃から枝がどんどん伸びてきますが、花は枝先に咲きますので70〜80pほどのところで切り戻しておきす。

通常の栽培では冬に葉を落としますので、その後で、全体を切り戻しておきます。

夏の管理

夏の強い日差しに当てると葉焼けすることがあるとされていますが、半日以上日の当たるところに置いていましたが、特に問題はありませんでした。それほど、神経質になる必要はありません。

冬の管理

耐寒性がありませんので、冬は室内に取り込みます。水やりは控えめにし、肥料は必要ありません。

葉がすっかり落ちて枯れたように見えますが、春になると芽を吹いてきますので、処分をしては大変です。

肥料

5〜10月ごろに、2ヶ月に1回程度緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

伸び始めた柔らかい葉がアオムシなどに食べられることがあります。見つけたら早めに駆除しておきます。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。