バージニアストック

バージニアストックの花
写真 'スプリング スパークル'
撮影時期 2021.2.25
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名

アブラナ科

属名

マルコルミア属

学名

Malcolmia maritima

園芸分類

秋播き一年草

別名

マルコルミア
ヒメアラセイトウ

原産地

地中海地方

主な用途

鉢植え、庭植え

花期

3〜4月

【バージニアストックについて】

バージニアストックは、地中海沿岸地域のギリシャやアルバニアが原産のアブラナ科マルコルミア属の秋播き一年草です。ストックという名前が付いていますが、ストックはアラセイトウ属ですので、別属になります。おそらく一重咲きのストックに似ているので、この名前が付いたのではないかと思われます。

花色が、白から桃色や青色に変色していくので、2色の花が混じっているように見えます。なお、地中海沿岸地域が原産なのに何故バージニアと付いたのか不明です。

【栽培メモ】

タネが入手できたので秋に播いてみましたが、発芽は良好、育苗もすこぶる簡単でした。花壇に植えてみましたが、順調に育って1月後半にはポツポツと花が咲き出し、2月になって賑やかに咲きました。

耐寒性が強く、北風の当たらない家の南側ということはありますが、軽い霜程度では平気でした。−3〜−4度になるという予想が出たときは不織布をベタ掛けしていましたが、傷むことはありませんでした。

【育て方は下へ ↓ 】

【バージニアストックの概要】

草丈

草丈は低く、10〜15pほどです。

花径2cmほどの小さな花ですが、芳香があります。花色は、桃色や青色などがあります。

バージニアストックの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性があり温暖地では花壇に植え付けできます。耐暑性はなく、温暖地では夏に枯れてしまいます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Malcolmia・・・・・イギリスの園芸家 William Malcolm への献名

maritima・・・・・「海辺の」、「海岸の」
※ 地中海の海岸近くに自生することに由来しています。

【主な種類と品種】

'スプリング スパークル'('Spring Sparkle')という品種のタネが販売されています。なお、本種は、咲き始めからピンクの花色です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日当たりのよいところで育てます。

タネまき

タネは種苗会社のカタログにも載っていないようなので、通常は、開花株のタネを採っておいて播きます。時期は9月下旬〜10月中旬ごろで、ポットに直接まき、覆土は2mm程度にします。

発芽後、徐々に間引いて丈夫な苗を1本残します。苗の生育が早く、育苗は簡単です。

植え付け

ポットに根が回ったら、花壇やプランターなどに定植します。生育が早いので、植え付けが遅れないようにします。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を30gほど撒いて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

春に、園芸店やホームセンターなどにポット苗が出ていますので、これを買って植え付ければ簡単です。

バージニアストックの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

15pほどにします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

摘芯をすると枝数が増えて花がにぎやかに咲きます。

鉢植えの場合は、表土が乾いてからたっぷりと水を与えます。

冬の管理

耐寒性がありますので、花壇に植えた場合、温暖地であれば軽い霜程度なら大丈夫です。強い霜が降りそうなときは、不織布を掛けるなどして霜除けをします。温暖地以外は、霜除けをしておいた方が安全です。

鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

ふやし方

続けて栽培するときは、タネを採っておきます。

肥料

花壇に植えた場合は、植えつけ時に肥料をやれば、後は、ほとんど必要としません。

鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、1月ほどたったら2週に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

アブラムシがつくことがありますので、見つけたら早めに殺虫剤を散布しておきます。

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