ヒオウギ

ヒオウギの花
写真 ダルマヒオウギ
撮影時期 2015.7.24
栽培状況 庭植え

科名・属名

アヤメ科
アヤメ属

園芸分類

宿根草

別名

カラスオウギ

原産地

日本、台湾、中国

用途

庭植え

花期

7月

【ヒオウギについて】

ヒオウギ(檜扇)は、日本、台湾、中国が原産のアヤメ科アヤメ属の宿根草です。なかなか味のあるネーミングは、花ではなく、葉が何枚にも重なり合っているところが檜扇に似ているところからきています。別名をカラスオウギと言いますが、これは、種子が黒いことによるものです。

もともとは山野草ですが、古くから栽培され、今では園芸草花として扱われています。よく栽培されるダルマヒオウギは、ヒオウギの変種で矮性です。

【栽培メモ】

ダルマヒオウギを庭の隅に植えていますが、暑さ寒さに強く丈夫で毎年よく咲いてくれます。

【ヒオウギの概要】

ヒオウギの花

草丈

60〜80pほどですが、花茎は70p〜1mほどに伸びます。

花は6弁の橙色で、赤色の斑点があります。花は1日で終わりですが毎日次々と咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

暑さ寒さに強く丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Belamcanda chinensis

学名の説明

Belamcanda・・・・・インド・マラバル地方の現地語に由来します。

chinensis・・・・・「中国の」

【主な種類と品種】

ダルマヒオウギ

ヒオウギの変種で、草丈40〜50pほどの矮性です。花梗が伸びずに群がって咲きます。

‘ハローイエロー’

黄色の花が咲く園芸品種です。

キャンディリリー

ヒオウギとイリス・ディコトマの雑種で、カラフルな色合いをしています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭に植えた場合は、4〜5年は植えっぱなしにできます。

植え付け

庭植え育てる場合が多いかと思いますが、プランターなどでも栽培できます。一般には、春に株分けして植えつけますが、関東以西の温暖地では秋でも植えつけができます。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ヒオウギの花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土若しくはバーク堆肥を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

植え替え

庭に植えた場合は、4〜5年は植えっぱなしにできます。株が混み合ってきたら、株分けを兼ねて植え替えます。

プランターに植えた場合は、2〜3年に1回の頻度で植え替えをします。

日常の管理

庭植えの場合は、ほとんど手間はかかりません。日照りが続いて土がひどく乾燥したときには水やりをします。

プランターに植えた場合は、過湿にならないよう鉢土の表面が乾いてから水やりをします。

冬の管理

冬には地上部が枯れますので、冬が来たら地際から切り取っておきます。

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

ふやし方

タネを播いて育てるほか、株分けで増やすことができます。

肥料

花壇に植えた場合は、4月と10月ごろに緩効性の肥料を与えますが、それほど多肥にしなくてもよく育ちます。

プランターで育てる場合は、緩効性の化成肥料を用土に入れて植え付け、後は、5〜6月と10月に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

水はけが悪いところに植えると軟腐病が発生することがあります。

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