ヒメイワダレソウ

ヒメイワダレソウの花
写真 ヒメイワダレソウ
撮影時期 2022.5.18
栽培状況 プランターで栽培

科名・属名

クマツヅラ科
イワダレソウ属

園芸分類

宿根草

別名

リッピア

原産地

南米

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【ヒメイワダレソウについて】

ヒメイワダレソウは、南アメリカ原産のクマツヅラ科イワダレソウ属の宿根草で、旧属名のリッピアとも呼ばれます。繁殖力が強く、とても丈夫なことから、グランドカバーとして利用されています。

もっとも、グランドカバーに適している反面、花壇に植えると、広がりすぎてしまいますので、この点を考慮して栽培する必要があります。

なお、グランドカバーとしてだけでなく、なかなかきれいな花が咲きますのでプランターなどに植えて花を楽しむこともできます。

同属のイワダレソウ(P. nodiflora)は、本州の関東地方以南、四国、九州などの海岸の砂地に生える宿根草で、花はヒメイワダレソウより見劣りがします。

【栽培メモ】

大きめの丸形プランターに植えて栽培していましたが、どんどんと広がり、植え替えを怠ると根詰まりして、元気がなくなり花も咲かなくなってしまいました。

【ヒメイワダレソウの概要】

ヒメイワダレソウの花

草丈

這性で、横に広がります。繁殖力がとても強いのが特徴です。

花径1cmほどの花が咲きます。一斉に咲いたときはなかなか美しいものです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性・耐暑性があり、とても丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Phyla canescens(= Lippia canescens )

学名の説明

Phyla・・・・・ラテン語の phylon(種族、部族)が語源です。

Lippia・・・・・17世紀イタリアの博物学者 Augusto Lippi への献名

canescens・・・・・「灰白色の」

【主な種類と品種】

白花とピンクの花が咲く品種が販売されています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

植え付け

花壇に植えても、鉢やプランターでも育てられます。ただし、繁殖力が強いので、庭植えの場合は、狭いスペースでは広がりすぎて困ることになります。また、鉢で育てる場合は、径が大きく、浅底の丸形プランターが適しています。

植え付けは、春でも秋でもかまいませんが、秋に植える場合は、遅くなると冬の寒さで傷む場合がありますので、早めに植えつけます。

花壇に植えるときは、雑草が伸びている場合は周囲を耕してから、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ヒメイワダレソウの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。半日陰でもかまいません。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

植え替え

プランターに植えた場合は、毎年植え替えます。株分けして植え替えますが、増やす余地がなければ残りは処分せざるを得ません。

植え替えをしないと、根詰まりして元気がなくなり花も咲かなくなってきます。

日常の管理

グランドカバーとして利用する場合は、被覆するまでは雑草をこまめに抜き取るようにします。

庭植えの場合は、活着すれば後は生えてきた雑草を取る以外ほとんど手間はかかりません。夏場、日照りが続いて乾燥したときには水やりをします。

プランターに植えた場合は、鉢土の表面が乾いてきたら水やりをします。

冬の管理

寒さが厳しいと冬には地上部が枯れますが、耐寒性が強く戸外で冬を越します。プランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

ふやし方

植え替えの時に、株分けで増やすことができます。

肥料

花壇に植えた場合は、よほどのやせ地でない限り特に必要ありません。プランターに植えた場合も、控えめにして、ときどき液肥をやる程度にします。

病気・害虫

特にありません。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。