フクシア

フクシアの花
写真 ‘ルージュブラン’
撮影時期 2023.5.18
栽培状況 鉢植え

科名・属名

アカバナ科
フクシア属

園芸分類

常緑小低木

別名

ホクシャ
ツリウキソウ

原産地

中南米、西インド諸島

用途

鉢植え

花期

5〜7月

【フクシアについて】

フクシアは、アカバナ科フクシア属の常緑又は落葉の低木です。中南米などに100種を超える原種があり、中には3〜4mになるものがあるようです。

現在栽培されている品種は、その中から園芸用に価値のあるものを選抜、交配されて生まれたもので、たくさんの品種が知られています。主要な原種は、マゲラニカ(F. magellanica)、トリフィラ(F. triphylla)などです。

イヤリングに例えられるように、かわいらしい花が垂れ下がって咲きますが、花数が多いので、大株につくるととても豪華です。

【栽培メモ】

夏の高温多湿に弱く耐寒性も弱いので、翌年も花がいっぱいに咲くようにと思って育てても、なかなか思うようにはなりません。一年限りのものと思って育てるとストレスがたまりません。

【フクシアの概要】

フクシアの花

樹高

原地では、高さが3〜4mになるものがありますが、販売されている園芸種は、30〜50pほどです。

枝先の葉から長い花柄を伸ばして垂れ下がり、下向きに咲きます。

外弁と内弁の色が異なる色合いが好まれています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 弱い

熱帯地方原産ながら、夏の高温多湿を嫌います。

また、寒さにも弱いという少し気むずかしい性質を持っています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Fuchsia hybrida

学名の説明

Fuchsia・・・・・16世紀のドイツの植物学者 Leonard Fuchs への献名

hybrida・・・・・「雑種の」

【主な種類と品種】

主にヨーロッパで品種改良がなされ、園芸品種は2000種を超えると言われています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 11月から4月ごろまでは、日当たりのよいところに置きます。

※ 初夏になったら半日陰に、そして夏は明るい日陰に置きます。

植え付け

春になると、園芸店やホームセンターなどに苗が出回るようになりますので、これを買って育てます。タネから育てることもできますが、あまり一般的ではありません。

フクシアの花

耐寒性、耐暑性が弱いので鉢での栽培になります。購入した鉢が小さく根詰まりをしているときは、根鉢を崩さないようにして一回りもしくは二回り大きい鉢に植え付けます。通常の植え替えは、春まで待ちます。

枝が垂れ下がる種類は、吊り鉢に利用できます。

鉢植えの用土

水はけがよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、軽石砂(パーライト)を6:3:1程度に混ぜた用土などが一例です

置き場所

11月から4月ごろまでは、日当たりのよいところに置きます。

初夏になったら半日陰に、そして夏は明るい日陰の涼しいところに置きます。

植え替え

植え替えは、2年に1回を目安に行います。時期は、3月下旬〜4月上旬ごろで、古い用土を半分近く落として、一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

花期の1ヶ月前までに4〜5節ごとに摘芯を繰り返すと、脇芽が出て花がにぎやかに咲きます。

過湿を嫌うので、水やりは控えめとし、表面が乾いたら、たっぷりと与えます。

夏の管理

フクシアは、夏の高温多湿を嫌いますので、花後、夏が来るまでに切り戻しをしておきます。置き場所は、直射日光の当たらない涼しいところにします。

水やりはやや控えめにして、肥料は必要ありません。

冬の管理

フクシアの花

冬は5度以上必要としますので、霜の降りる前に室内に取り込みます。葉が落ちますが枯れてしまったわけではないので、時々軽く水やりをします。

ふやし方

挿し木で殖やすことができます。9月頃に、2〜3芽をつけて枝先を切り取り、バーミキュライトに挿します。

肥料

植えつけ時に緩効性化成肥料を与えます。また、生育期間中は、夏場を除き、緩効性の固形肥料を定期的に与えるか、もしくは2週間に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

アブラムシとスリップスがつきやすいので、見つけたら早めに駆除します。

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