フィゲリウス

フィゲリウスの花
写真 フィゲリウス・アエクワリス
撮影時期 2007.6.30
栽培状況 庭植え

科名・属名

ゴマノハグサ科
フィゲリウス属

園芸分類

宿根草

別名

ケープフクシア

原産地

南アフリカ

用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜10月

【フィゲリウスについて】

フィゲリウスは、南アフリカ原産のゴマノハグサ科フィゲリウス属の宿根草です。ケープフクシアという名前でも呼ばれることもあります。花の形がユニークで、長い筒状の花が咲くところが特徴です。

この属の中では、カペンシスとアエクワリス、及びこの2種の交雑種が栽培されています。カペンシスとアエクワリスの違いは、花の咲き方にあります。中の写真のように、茎の周りに均等に筒状の花が咲くのがカペンシスで、上の写真のように、茎の一方の側から垂れ下がった花が咲くのがアエクワリスです。

【栽培メモ】

カペンシスを午後、日陰になるところに植えてあったりましたが、特に問題もなく育ち、花が咲いていました。

また、比較的耐寒性があり、上の写真の株は冬に枯れるということはありませんでした。ただし、アエクワリスの方は、あまり結果がよくなかったように記憶しています。品種にもよるかと思います。

【フィゲリウスの概要】

フィゲリウスの花

草丈

40cm〜1mほどになります。

長い筒状の形が少し変わっていますし、花が垂れ下がって咲くところもユニークです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 比較的強い

比較的耐寒性があり、温暖地では庭植えで冬を越せる品種もあります。耐暑性もまずまずです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Phygelius

学名の説明

Phygelius・・・・・ギリシャ語の phyge(逃げる)に由来します。

capensis・・・・・(南アフリカの)「ケープ地方の」

aequalis・・・・・「等しい」、「同様の」

【主な種類と品種】

カペンシス
P. capensis

茎の周りに均等に筒状の花が咲くところが特徴です。‘マゲンタ(Magenta)’などの品種があります。

アエクワリス
P. aequalis

茎の一方の側から垂れ下がった花が咲くところが特徴で、‘イエロートランペット’などの品種があります。

交雑種
P. hybrids

P. x rectus と表示されることもあります。カペンシスとアエクワリスの交雑種で、‘ムーンレイカー’などいろいろな品種がつくられています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 過湿にならないにします。

※ 花が終わったら花茎の根元から切り戻します。

植え付け

比較的耐寒性があり、関東以西の温暖地では品種によっては庭植えにできるものもあります。温暖地以外では鉢植えで育てます。また、温暖地でも、耐寒性の弱い品種は鉢植えで育てた方が安全です。

園芸店やホームセンターなどでは、春にたまに見かけることがあります。小さな鉢に植えられているときは、根詰まりしますので、一回りか二回り大きい鉢に植え付けます。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

フィゲリウスの花

鉢植えの用土

水はけがよいことが大切です。赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3程度に混ぜた用土などを使います。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところに植えつけます。ただし、夏の西日が避けられるところが結果がよかったように記憶しています。

鉢植えは、夏場を除き日当たりのよいところで育てます。

日常の管理

過湿を嫌いますので、鉢土の表面が乾いてから水やりをします。

花が終わったら花茎の根元から切り戻します。

夏の管理

耐暑性はまずまずですが、鉢植えにした場合は、夏は半日蔭に置くようにします。

冬の管理

比較的耐寒性がありますが、庭植えにした場合も、強い霜が予想されるときは霜除けをした方が安全です。

鉢植えは、霜の当たらない軒下などに移します。寒さが厳しいところは、室内に取り込みます。水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

庭植えの場合は、春と秋に緩効性の化成肥料を与えます。

鉢植えの場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を与え、後は4〜6月と9〜10月に定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にないようです。

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