ホンコンヤマボウシ

ホンコンヤマボウシの花
写真 ‘雪帽子’
撮影時期 2018.5.19
栽培状況 庭植え

科名・属名

ミズキ科
サンシュユ属
(ミズキ属)

園芸分類

常緑中木

別名

常緑ヤマボウシ

原産地

中国南部〜インドシナ半島

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ホンコンヤマボウシについて】

日本に自生しているヤマボウシCornus kousa)は落葉樹ですが、このホンコンヤマボウシは常緑樹で、中国南部からインドシナ半島が原産のミズキ科サンシュユ属(ミズキ属)の中高木です。なお、常緑のヤマボウシとしては、他にヒマラヤヤマボウシ(C. capitata)があります。

自生地が温暖な地域ですので、ヤマボウシと比較するとやや耐寒性が劣ります。そうしたことから、どちらかというと温暖地に向いた樹種と言えます。

よく出回っている‘月光’は白花ですが、枝変わりで生まれた‘レッドムーン’はピンクの花が咲きます。また、変種のガビサンヤマボウシは、花も葉も小さいことが特徴です。

【栽培メモ】

上の写真は‘雪帽子’という矮性の品種ですが、栽培したところでは、今年(2018年)は寒さが厳しく、−3.5度という日がありましたが葉はあまり落としていませでした。木が小さいながら、花がたくさん咲きました。

【ホンコンヤマボウシの概要】

ホンコンヤマボウシの花

樹高

【主な種類と品種】を参照

【主な種類と品種】を参照

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

ヤマボウシよりもやや耐寒性が劣ります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Cornus hongkongensis

学名の説明

Cornus・・・・・ cornu(角)に由来します。

hongkongensis・・・・・「香港の」

【主な種類と品種】

‘月光’

ホンコンヤマボウシで最も流通している品種で、樹高は3〜4mになります。花は小ぶりで白花が咲きます。

‘雪帽子’

ホンコンヤマボウシの実生選抜種で、矮性で木が小さいときから花を付けます。

‘レッドムーン’

‘月光’の枝変わりで生まれた品種で、濃い桃色〜明るい桜色の覆輪が入ります。(写真:中、下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ ヤマボウシよりは耐寒性がやや劣るので、寒風の当たらないような場所に植え付けます。

植え付け

常緑ですので3〜4月若しくは10月ごろが植えつけの適期です。木が大きくなりますので、鉢植えには適していません。

ホンコンヤマボウシの花

苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付けた後はたっぷりと水やりをして、強い風で苗木がぐらつかないよう支柱をしておきます。

植え場所

日当たりのよいところに植えます。

剪定

自然に樹形をつくっていきますので、強い剪定は避け、徒長枝や混みすぎた枝を剪定する程度にとどめます。

肥料

2〜3月に、油カスと骨粉を等量にしたものを与えます。

病気・害虫

苗木のうちはテッポウムシに注意します。また、アメリカシロヒトリの幼虫を見かけたら、早めに駆除します。

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