ベニジウム

ベニジウムの花
写真 ベニジウム
撮影時期 2016.3.31
栽培状況 秋まき後、庭植え
(冬は不織布で霜除け)

科名

キク科

属名

ベニジウム属

学名

Venidium fastuosum

園芸分類

秋まき一年草

別名

ベニジューム
寒咲き蛇の目菊

原産地

南アフリカ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

3月〜4月

【ベニジウムについて】

ベニジウムは、南アフリカ原産のキク科ベニジウム属の秋まき一年草で、ベニジュームとも表記されます。また、花の中心に、黒褐色の蛇の目模様が入るところから「寒咲き蛇の目菊」とも呼ばれています。

株全体が白っぽい綿毛に覆われていますので、花が咲いていなくても、春の花壇に植わっていればすぐにベニジウムとわかります。

白花もありますが、春らしい色の花が好まれるのか、どちらかというと濃い黄色〜オレンジの花をよく見かけます。本来は宿根草ですが、暑さに弱いので秋まき一年草として扱われます。

【栽培メモ】

秋にタネを播いて、花壇に植えて冬の寒い時期に不織布をべた掛けをして育てました。2016年は暖冬だったこともあり、1月に最初の花が咲きました。、暖かくなるにつれて花数も増え、4月になっても咲いていました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ベニジウムの概要】

草丈

草丈は60〜80pになり、株も大きくなるところから、どちらかといえば庭植えが適しています。

株全体が灰白色の綿毛に覆われているところに特徴があります。

花径は7〜8pで、花色は濃い黄色〜オレンジの他に白花があります。

花は、日の射す日中に開き、夜間や曇天のときは閉じています。

ベニジウムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

耐寒性はそれほどなく、霜に当たると傷みます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Venidium・・・・・「縞(しま)のある」という言葉に由来します。

fastuosum・・・・・「立派な」、「堂々たる」、「非常に美しい」

【主な種類と品種】

濃い黄色〜オレンジと白花の2種類がありますが、園芸店やホームセンターなどで苗を見かける機会はあまり多くありません。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 定植後、摘心をします。

※ 花壇に植えた場合は、冬は霜除けをします。

タネまき

発芽適温は20度ほどですので9月中旬〜10月上旬に育苗箱にバラまきして、薄く覆土をします。寒地は春まきになります。立枯病が発生することがありますので、清潔な用土を使うようにします。

発芽後、本葉が3〜4枚のころにポリポットに植え替えて苗を育てます。発芽後の生育は早く、育苗は簡単です。

植え付け

花壇に植える場合は、植えつけの1週間ほど前に苦土石灰を1u当たり50〜100gほど撒いて耕しておきます。

温暖地の場合は、本葉が5〜6枚になったら花壇に定植し、冬は霜除けします。

苗の生育が遅れたときは、ポットのまま霜の当たらない軒下などで育て、春になって霜の恐れがなくなってから定植します。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

ベニジウムの花

株間

株が大きくなりますので、25〜30p間隔で定植します。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

定植後、摘心をしてできるだけ側枝を多く出させるようにします。

冬の管理

耐寒性がやや弱いので、不織布でトンネルをするなどして霜除けをします。

プランターなどに植えた場合は、霜の当たらない軒下などで育てます。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり50gほど入れ、後は株の状態を見て、必要なら追肥として3月に化成肥料を株元に施します。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

立枯病が発生することがあります。全体が萎れて元気のない株を見つけたら、早めに抜き取って被害の拡大を防ぎます。

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