ユッカラン

ユッカランの花
写真 アツバミガヨラン
撮影時期 2023.10.10
栽培状況 庭植え

科名・属名

キジカクシ科
イトラン属

園芸分類

宿根草(低木)

別名

ユッカ

原産地

北アメリカ

用途

庭植え

花期

5〜6月、10〜11月

【ユッカランについて】

ユッカランは、北アメリカ原産のキジカクシカ科イトラン属の常緑低木で、関東以南の温暖地では庭植えができます。一般に植えられているのはアツバキミガヨラン、キミガヨラン、イトランで、いずれも長い花茎を伸ばして、白い花がたくさん咲きますので、とても見栄えがします。

アツバキミガヨランは、葉が折れ曲がることはありませんがキミガヨランの葉は外側に折れ曲がって垂れていきます。どちらも葉先は鋭い棘になっており、うっかり刺されると相当に痛いので注意が必要です。また、イトランは葉の縁が剥げて、白い糸のようになります。

なお、牧野富太郎博士は、 Y. gloriosa の学名から、ユッカ・グロリオサをキミガヨランと命名しましたが、実は命名したのは変種の var. recurvifolia とされています。しかし、キミガヨランという和名は変種に付けらたままになり、グロリオサの方はアツバキミガヨランと呼ばれています。

【栽培メモ】

これまでスペースの関係で断念していましたが、何とか植えるところを工面して、アツバキミガヨランの園芸品種の‘ブライトスター'を植えました。

植えた場所がやせ地であったこともあり、開花に5年かかってしまいました。ピンクのつぼみのように紹介されていたように記憶していますが、下の写真のように、ピンクとは言えませんでした。個体差があるのかもしれません。

【ユッカランの概要】

ユッカランの花

草丈

1〜2mほどになります。

写真のように長く大きな花茎を伸ばして、たくさんの白い花が下向きに咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐寒性が強く温暖地のみならず、一般地でも越冬が可能です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Yucca spp.

学名の説明

Yucca・・・・・ ハイチの現地語に由来します。

recurvifolia・・・・・「反曲した葉の」

filamentosa・・・・・「糸状の」

gloriosa・・・・・「すばらしい」

【主な種類と品種】

アツバキミガヨラン
Y. gloriosa

剣形で、分厚い葉をしていて、先に鋭い棘があります。

‘ブライトスター'
‘Bright Star' 

アツバキミガヨランの園芸品種で、葉に黄班が入ります。花は基本種よりは小さく、開花すると白花になります。そのほかに、‘ブライトエッジ’という斑入りの品種も出回っています。

キミガヨラン
Y. gloriosa var. recurvifolia

葉が外側に反り返って、垂れていきます。

イトラン
Y. filamentosa

葉の縁が剥げて、白い糸のようになることからその名がついています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 茶色くなった古い葉を取り除いておきます。

植え付け

株が大きくなりますので、鉢植えにはあまり向いていません。植え付けの適期は5月頃です。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ユッカランの花

植え場所

日当たりと水はけのよいところに植え付けます。強健ですので、土質を選びません。

日当たりがよいところに植えないと花付きが悪くなります。

日常の管理

茶色くなった古い葉をそのままにしておくと見苦しいので取り除いておきます。また、花が終わった花茎は早めに取っておきます。

アツバキミガヨランの葉先は鋭く尖っていますので、除草作業のときなどに刺さらないように注意します。

冬の管理

耐寒性がありますので、関東以西の温暖地では霜除け等は必要ありません。

ふやし方

繁殖は株分けが可能です。

肥料

それほど必要としません。春と秋に緩効性の肥料を株元に撒いておきます。

病気・害虫

特にありません。

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