レプトシフォン

の花
写真 レプトシフォン
撮影時期 2009.5.10
栽培状況 秋播き後、庭植え(冬は農ポリでトンネル栽培)

科名・属名

ハナシノブ科
リナンサス属

園芸分類

秋まき一年草

別名

ギリア・ルテア

原産地

カリフォルニア州

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【レプトシフォンについて】

レプトシフォンは、ハナシノブ科リナンサス属の秋播き一年草です。以前はギリア属に分類されていましたので、ギリアの仲間としてひとまとめにされることがありますが、形も花も大きく異なるので、今は、リナンサス属になっています。

繊細な印象でそれほど丈夫ではないですが、小さな花が株一面に咲くので、なかなか美しい草花です。また、松葉のような繊細な葉もそれ自体魅力があります。

【栽培メモ】

秋播きにして花壇に植えて、霜除けをせず育てたところ、春先までに充実したよい株に育ちませんでした。その結果、貧弱な株で開花し、暑さに弱いのですぐに枯れてしまいました。

そこで、次の年に、花壇に植えて冬の間、農ポリでトンネルをして過湿にならないよう気をつけながら育てたところ、満足できる花を見ることができました。ただし、農ポリでトンネルをすると蒸れてしまいがちになりますので、今なら、不織布を使った方がよい結果が得られると思われます。

【レプトシフォンの概要】

レプトシフォンの花

草丈

15p程度で、上には伸びず横に広がります。繊細な葉もなかなか魅力があります。

花径1p程度の小さな花ですが、にぎやかに咲きます。

日中は開き、夕方になると閉じてしまいます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

耐暑性はありません。耐寒性もやや弱く、花壇に植えた場合は霜除けが必要です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やや難しい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Linanthus androsaceus

学名の説明

Linanthus・・・・・ギリシャ語の linon (亜麻)+ anthos(花)が語源です。

androsaceus・・・・・「トチナイソウ属(アンドロサケ属)のような」

【主な種類と品種】

以前に「サカタのタネ」からタネが出ていましたが、最近カタログなどにも見かけなくなったのが残念です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 年内に花壇に植え付けた場合は、霜除けが必要になります。

タネ播き

発芽適温は20度前後ですので9月下旬〜10月中旬に播きます。春播きでは、苗が十分育たないうちに暑くなってくるのでよい結果が得られません。寒地は春まきにします。

レプトシフォンの花

ピートバンや消毒済みの清潔な用土を入れた育苗箱にタネが重ならないように播き、薄く覆土します。

発芽後、本葉が展開して少し大きくなったら、清潔な用土を使って、小さめの2.5号のポリポットに植え替えて育苗します。

植え付け

ポットの底に根が回ってきたら花壇やプランターなどに定植します。花壇に植える場合、霜除けをしないなら、3号もしくは4号のポリポットに植え替えて、フレームやビニールハウスに置き、春になってから定植します。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり5〜10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

鉢植えの用土

赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを6:3:1程度に混ぜた用土などが一例です。市販の草花用の培養土を使うのであれば、パーライトを1割ほど入れて水はけをよくして植え付けます。

株間

花壇に植えるときは15〜20pほどにします。

60cmのプランターの場合は、3〜4株ほど植え付けます。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターも日当たりのよいところで育てます。

日常の管理

鉢やプランターで育てる場合は、過湿を避けるようにします。暖かくなってきたら風通しのよいところに置くとよい結果が得られます。

冬の管理

花壇に植えつけてそのままにしておくと冬の寒さで傷んでしまいますので、不織布でトンネルをするなど霜除けをします。鉢植えは、冬場は霜の当たらない軒下などに置きます。

トンネルをした場合、蒸れないよう上から支柱で押さえつけるだけにして、両端には土をかけないようにします。

また、霜が降りる心配がなくなったら早めに取り払います。この点さえ気をつければ、栽培はそれほど難しくありません。

レプトシフォンの花

肥料

花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり30〜50gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。暖かくなってきたら、化成肥料を軽く追肥します。

鉢やプランターに植える場合は、市販の草花用の培養土を使用する場合は、培養土に元肥が入っていますので、追肥として暖かくなったら液肥を定期的に施します。

用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥します。

病気・害虫

蒸れに弱く、せっかく大きくなった株が急にダメになることがあります。

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