ロシアンスターチス

ロシアンスターチスの花
写真 'ピンクホーン'
撮影時期 2010.4.24
栽培状況 秋まき後、庭植え(冬は農ポリでトンネル栽培)

科名・属名

イソマツ科
イソマツ属

園芸分類

秋まき一年草

別名

(特にありません)

原産地

西部トルキスタン

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【ロシアンスターチスについて】

ロシアンスターチスは、イソマツ科イソマツ属の秋まき一年草で、その名のとおりスターチスと同属です。原産は西部トルキスタンで、ロシアの原産ではないですが、トルキスタンが昔はロシア領だったためか、この名前で呼ばれています。

花色は桃色で、花穂が枝別れして数本の長い花穂が出ますのでボリュームがあります。ドライフラワーとしても利用されます。

【栽培メモ】

タネから育てる場合、春が来るまでにしっかりした苗にすることがポイントになります。そこで、本来、比較的耐寒性がありますが、厳冬期に農ポリでトンネルをして成長を助けてやったところ、春先に充実した株になり見応えのある花が楽しめました。

【ロシアンスターチスの概要】

ロシアンスターチスの花

草丈

50pほどになります。

花穂は桃色で、株の半分を占めるほどのボリュームがあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 弱い

比較的耐寒性はありますが、耐暑性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Limonium suworowii

学名の説明

Limonium・・・・・ギリシャ語の leimon(草原)に由来します。

suworowii・・・・・トルキスタンの予防衛生官であった Ivan Petrovich Suworow への献名

【主な種類と品種】

‘ピンクホーン’という品種が「サカタのタネ」から出ていました。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 不織布でトンネルをしてやると春までに充実した株になります。

タネまき

タネまきは温暖地で秋、寒地は春に播きます。発芽適温は20度前後ですので、秋播きの場合は、9月中旬〜10月上旬に箱播きし、覆土はタネが隠れる程度にします。タネまきが遅れると、開花時期になったときに貧弱な株になり、花も十分に咲いてくれませんので適期に播くようにします。

植え付け

本葉が2〜3枚になったらポットや小鉢に植え替えます。その後は、過湿にならないよう注意しながら育て、ポットに根が回ったら、根鉢を崩さないように注意して花壇やプランターに植えつけます。

ロシアンスターチスの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

25〜30pほどにしますが、少し詰めて植えると開花時はにぎやかになります。60pのプランターの場合は3株が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

鉢植えの場合は、過湿にならないよう注意します。

冬の管理

寒さには比較的強いですが、秋に花壇に植えたときは、冬の間、霜除けと生育を助けるため不織布でトンネルをしてやると春までに充実した株になります。

鉢やプランターに植える場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。追肥は特に必要ありません。

鉢植えの場合は、植え付け、植え替え時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、生育期間中、2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

暖かくなってくるとアブラムシやアオムシが発生することがあります。

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