シレネ

シレネの花
写真 シレネ・コロラタ
撮影時期 2008.4.20
栽培状況 庭植え

科名・属名

ナデシコ科
マンテマ属

園芸分類

秋播き一年草

別名

(特にはありません)

原産地

ヨーロッパ

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【シレネについて】

シレネは、ナデシコ科マンテマ属のことですが、この属にはたくさんの種類があります。その中で、コマチソウフクロナデシコシラタマソウシレネ・カロニアナレッドキャンピオンは、別に取り上げています。

ここではそれ以外のシレネ・コロラタ、シレネ・ユニフローラ、シレネ・ガリカを取り上げています。いずれも育てやすく栽培は容易ですが、一般的に暑さには弱く、温暖地では秋播き一年草の扱いになります。

【栽培メモ】

タネから育てる場合、秋播きの方が育てやすいと言えます。

【シレネの概要】

シレネの花

草丈

【主な種類と品種】を参照してください。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐暑性は弱く、温暖地では開花後の夏に枯れてしまいます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Silene

学名の説明

Silene・・・・・ギリシャ神話に登場するバッカスの養父シレノス(Silenos)にちなみます。

colorata・・・・・「着色した」

uniflora・・・・・「単花の」

gallica・・・・・「フランスの」

【主な種類と品種】

シレネ・コロラタ
colorata

草丈は20〜30pで、花径2pほどの風車のような一重の花形が特徴です。5弁の花ですが、花弁の切れ込みが深いので10枚のように見えます。品種に、'ピンクピルエット'があります。

シレネ・ユニフローラ
S. uniflora

ほふく性で15〜20pです。茎は上に立ち上がらず、横に広がるように伸びていきます。花径2.5pほどのピンクの一重の花が咲きます。白花のほか八重咲きの品種もあります。(写真:下)

シレネ・ガリカ
S. galica

草丈は20〜30で、5ミリほどの小さな花が咲きます。褐色のスポットが入り人目を引きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

タネまき

タネから育てるときは、9月中旬〜10月上旬にタネを播きます。育苗箱にバラまきし、覆土はタネが隠れる2o程度にします。

発芽後、本葉3〜4枚のときに、ポリポットに植え替えます。

植え付け

植え付け前に、苦土石灰を1uあたり50〜100gほど撒いて、深さ30cmほど庭土を耕しておきます。

ポットの底に根が回ったら花壇やプランターに定植します。花壇に植えるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を入れて、庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。

寒さが来る前にしっかりした株にすることが大切ですので、植え付けが遅れないようにします。

シレネの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

15〜20cm間隔で植えます。標準の60pのプランターの場合は、3株ほどが目安です。

植え場所・置き場所

日当たり、水はけのよい場所に植えます。

鉢やプランターも日当たりのよいところで育てます。

日常の管理

花ガラは早めに取り除いておきます。

冬の管理

耐寒性があり、戸外で冬を越します。ただし、特に寒さが厳しいときは、不織布などをかけておくと安心です。

鉢やプランターは軒下などに移し、水やりは控えめにします。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり50gほど入れて植え付けます。

追肥は、ほとんど必要ありません。多肥を避け、過保護にしない方が花付きがよくなります。

鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、暖かくなってから液肥を2週間に1回程度施します。

用土を調製したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥をします。

病気・害虫

アブラムシがつくことがありますので、見つけたら早めに駆除しておきます。

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